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食品の安全基準は健康を保障しない

 食という字は、「人を良くする」と書くように、正に医食同源であり、食べるものが私達の肉となり体を作ります。しかし、食品と表示があれば何を食べても安全ということではありません。食の世界でも、国の安全基準は、直ちに問題とならないレベルなら見過ごすという経済優先の考え方がベースになっています。消費者の健康を長期に保障できる安全基準ではありません。

医学部には食に関する教育はない

 食の指導は、時に人を混乱させます。ある食べた方が良いとか、避けた方が良いとか、指導者によって十人十色です。それは、大学の医学部・歯学部で食学が軽視され、食の研究も食に関する教育もほとんど行われないことに起因します。食事は単に栄養を摂るものであり、健康にしたり、病気にしたりするものではなく、体をコントロールするのは、あくまでも医療だという考えがベースにあるからです。

過去の歴史や統計から学ぶことが大切

 机上の空論にならないためには、結論が出ていない予測から学ぶのではなく、過去の歴史や統計が明らかな結論を示しているものから学べば間違いありません。そうすれば、統計が誤っているか、統計の分析が間違っていない限り、正しい食生活ができ、結果的に健康を手にすることができるのです。企業が発信する宣伝をベースにした情報が氾濫しています。テレビ、新聞などの広告媒体にはスポンサーが存在するため、スポンサーの都合に反する報道はしません。大学で使われる教科書の作成においても、見えない所で企業の力が働いています。私達が本当に知るべきは、誰かの都合でなく、歴史が示してくれる事実です。