病気の原因 > 冷え

冷えは万病のもと

 体温は健康維持の重要な鍵となります。ご存知の通り、風邪をひくのは、寝冷え、湯冷めなど、体が冷えた時に免疫が低下し、ウイルスに抵抗でなくなって体調を崩した時です。そして、この冷えは、全ての病気に対する免疫の低下も同様に引き起こします。かつてヴェネツィアでは、1階に大理石が使われ、多くの人間が冷えによりリウマチに成ったため、2階以上の木造フロアに生活空間を移しました。がんも低体温の人間がなるというのはよく知られたことで、かつて日本を恐怖に陥れた結核も、現在国民の2/3が何らかを持っているといわれるアレルギーも、冷えが大きく関与しています。

体温が高いと免疫も強い

 「赤ちゃん」は顔の赤さから来た言葉ですが、元気な赤ちゃんは体温が高いものです。しかし、高齢になるにしたがって体温は低下し、やがて人は死を迎えます。確かに体温が若干低めの人の方が、肉や魚が冷蔵状態で長持ちするように、長生きする可能性もありますが、免疫は体温が高い人の方が強く、病気になりにくいのは間違いありません。体温を気にしない人が多いようですが、現代人の低体温化は非常に問題なのです。脂や甘い食品が増えたことも、問題解決を困難にしています。

熱を出してウイルスを退治する

 現代医療の盲点は、健康数値絶対主義にあります。健康な人の体温が36.5度から37度だから、風邪をひいて上がった熱を異常だとして下げようとしてしまいます。風邪はウイルス感染であり、私達の体がウイルスを倒す方法は、活性酸素と熱です。熱を上げてウイルスを退治しようとしている時に、解熱鎮痛剤を服用するのは、熱が下がって楽にはしても、実際には治癒の邪魔をしていることになるのです。がん患者であっても、コレラやチフスにかかった貧しい人が、病院に行けなくて1週間以上高熱にうなされると、がんが無くなっていたというのは、実際に有り得ることなのです。がん患者もリウマチ患者もアレルギー患者も必ず低体温であるのは、低体温によって免疫を低下させ、循環障害になっているからなのです。

微生物が好まない環境をつくる

 一時しのぎの対症療法は、軽度の病気の場合には、症状を軽減し生活しやすくするかも知れません。しかし、病気の原因となる微生物を元気にさせるため、重度の病気や慢性疾患では歓迎されるものではありません。体と微生物のしのぎ合いでは、微生物が好まない温度域に私達の体を保つことが重要です。そのためには、衣類や住居の環境、寒い国の日本人が好んだ風呂、糖分を避けること、電磁波を避けることなども重要です。